哲学者の鷲田清一さん(現・京都市立芸大学長)が、今の日本は老人と子どもの国になってしまった、と書いておられる。
私自身、思い当たる節がある。成熟したクリスチャンを目指しながら、忘れたり、勘違いしているものがあるのではないか。
パウロは「福音を恥としない」と語った。福音とは何か?その大元にはイエスの十字架の出来事がある。それは意識しなければ、惨めで空しい出来事だ。
だが、私たちはその十字架の故に救われたのだ。しかしいつの間にか、自分の固くなさやプライドが置き換えられ、出発点を忘れてしまっている。
解放劇を通して、劇の意味を考えるようになった。それはまさに「解放されること」だった。
筋道を学ぶということ。それを学んだなら、失敗しても、またそこで始めることができる、と一人の牧師が語った。
福音を恥としないとは、カッコつけないこと。つまり失敗せずひたすら歩むことではない。むしろ失敗を恐れないこと、失敗した時、そこからまた解放されることだ。
違いが分かる(信仰者)人になりたい。