テキストには「貧しい者への福音」と小見出しがつけられている。この「貧しい」とは、経済的なものより、宗教・精神・倫理的に「抑圧されている」という意味。
バビロニアからイスラエルへ帰還した民が見たものは疲弊しきった故郷の現実。そこに干ばつも重なって、あらゆる苦痛に襲われることとなった。そういう「抑圧された」人々に向けて語られた神の言葉が、61章である。そこでは「新たな歩み」が呼びかけられた。新たな働きをもって用いる、と。
創作四字熟語やパロデイーに込められたユーモア精神に、批評だけに終わらぬしたたかさを思う。新しい歩み・働き・出会いが肝心。
イエスという名は「インマヌエル」と呼ばれると天使は告げた。神我らと共にあるとの、繰り返しの励ましが私たちを新たな歩みへと押し出すのだろう。
この一人子を遣わされた神の思いを愚直に受け取り、2017年の歩みを始めたい。