「ナンバーしちょっと?」
牧師 横山順一

 マイナンバー制度には今も反対だが、マイカーナンバーには昔から関心がある。
始まりは小学生の頃。走行車両のナンバーを一瞬で記憶する訓練は、動体視力の向上に役立つ。それと万一事故の際、犯人特定に協力できる。などというサスペンス小説もどきのお勧めにすぐ騙されたのだった。おバカである。

とにかくクルマのナンバーを見る癖がついてしまった。そのうち、ナンバーにも意味や傾向があることが分かって来た(あくまで私個人の主観であるが)。
特に一九九七年から、希望のナンバーを取得できるようになってからは顕著となった。それ以前には、人気ナンバーは密かに高額でやり取りされていたらしい。

「七七七」あるいは「八八八八」といった、いわゆる三ケタないし四ケタゾロ目ナンバーは、ワンボックスに多い。決してパチンコファンなのではなく、クルマを家のように大切にしている人の縁起ナンバーなのだ。近年は「八八○八」のように一桁だけ変えるのも少なくない。「六六六六」は勇気が要る。
「一○○」とか「二○○」などは運送会社のトラック系だ。保有する台数に合わせて末尾を数字順に登録するこだわりの会社もあるくらいだ。
「一八○○」のように、エンジンの排気量の場合もある。面白味はない。
「五一」ならイチロー背番号だ。

映画に登場するクルマのナンバーにはしばしば仕掛けがある。ディズニーでは「A一一三」が多用される。製作者たちが通った大学の教室番号である。
特定車種だけ通用の場合もある。英国の名車ミニクーパーは「三二九八」。間違っても他車につけてはならない。

私個人は語呂合わせで「四八六六」(シャローム)とか「八○六八」(ハレルヤ)とかつけた時もある。かなり苦しいこじつけだが。
よくキャッシュカードなどの暗証番号に分かりやすい番号を控えるよう注意されるけど。

クルマのナンバーは皆さん余り気にされていないかも。例えば友人の後藤さんは「五一○」だ。西さんは「二四」だし。
そういう名前系もあるが、「三一○」だからと言って「佐藤」とは限らない。結婚記念日だったり。

地名の場合もある。かくいう私も前のクルマは「一四八四」(いしばし・石橋)だった。限定・特定されるのでお勧めしない。

最も多いのは誕生日かもしれない。「一一二三」とか見ると、ああ十一月二十三日なんだねと思わずつぶやく。
過日、進藤さんとクルマに乗っていて、赤信号で停車した前のクルマが二台とも「一一二三」だったので、訳もなく興奮した。

「一二二五」(十二月二十五日)やら「一五一七」(宗教改革年)やらと出会えば、持ち主は百%クリスチャンだと断定してしまう。もはや病気だ。
クルマを買った年のナンバーもある。多分今年の「二○二○」は多くなろう。これは車検年が分かりやすくて、本人には便利なのだ。

「一二三四」(アルソック?)もそこそこ人気だが、逆落ちの「四三二一」は未だ拝んだことがない。
「一二二一」、こういうのは「ミラー系」と呼ばれている。意外な穴場人気ナンバーだ。マニアック。

誠にアホな趣味だが止められない。新年も面白く歩みたし。