復活節 第1主日 復活日礼拝 No.2
2023年4月9日(日)午前10時45分
前 奏
招 詞 93-1-43             司会者
讃美歌 325 キリスト・イェスは 1,2,3  一 同
交読詩編 30:1〜6 (p.34)       一 同
主の祈り 93-5B(4月)         一 同
聖 書 ヨハネによる福音書 20:1~18(新約p.209)
牧会祈祷                牧 師
讃美歌 326 地よ、声たかく 1,2,3   一 同
説 教 『 背を早見、涙を流す復活の主 』
祈 り                 春名康範 牧師
讃美歌 333 主の復活、ハレルヤ 1,2,3 一 同
聖餐式 81 主の食卓を囲み 1,2,3   牧 師
献 金                 一 同
感 謝 65-1 今そなえる         〃
頌 栄 29(4月) 天のみ民も      〃
派遣・祝祷               牧 師
後 奏
報 告                 司会者

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《本日の説教要旨》
日曜日の朝、マリアはイエス様のお墓に行くと驚いたことに墓は空でした。
マリアは一人で墓に向かって泣いていました。するとイエス様がマリアの後ろから「マリア」と声を掛けられマリアは、振り向いて「ラボニ」と叫びました。「私の先生」という意味です。復活のイエス様は、空の墓に向かって泣いているマリアの後ろに立っておられたのです。

現在でも泣くしかない悲しくて空しいことが沢山あります。戦争や大災害、難病や事故。人間の世界はなんと空しいことに満ちているのかと感じます。しかし、マリアの後ろに復活のイエス様が立っておられたように、復活のイエス様が泣いている人の後ろに立っていてくださいます。

27年前に、広島女学院に講演に呼ばれた時、不思議な経験をしました。神はなぜ礼拝していた生徒たちを守らなかったのか、という疑問が消えませんでしたが、夕方「私はあの時一緒に死んでいたのだ」という声を聞きました。キリスト教信仰ではキリストは一回限りゴルゴダの丘で死なれたのですが、1945年にイエス様が原爆で殺された人々と一緒に死なれ、原爆投下をしたアメリカ兵の為にも「父よ、彼らをお赦し下さい。自分が何をしているのかわからずにいるのです」と祈られたのだと思うようになりました。

イエス様は今も十字架に架かり、復活されます。だから、私たちは一人で空虚な現実に向かい合っているのではありません。背中からイエス様が同じ角度で見て泣いて下さっています。私達の人生は、孤立無援の人生ではなく、イエス様が一緒に泣き、一緒に担い、復活の約束を与えてくださっている人生なのです。