復活節 第4主日 労働聖日礼拝 No.5
2023年4月30日(日)午前10時45分
前 奏                 奏楽者
招 詞 93-1-46            司会者
讃美歌 421 ウリエイウッソン 1,2   一 同
交読詩編 78:23〜39 (p.89)     一 同
主の祈り 93-5B (4月)        一 同
聖 書 ヨハネによる福音書 6:22~40 司会者
(新約p.175)
牧会祈祷                牧 師
讃美歌 386 人は畑をよく耕し 1,2,3  一 同
説 教 『 人はなぜ働くのかと主は言われ 』
祈 り                 春名康範 牧師
讃美歌 419 さあ、共に生きよう 1,3,4 一 同
献 金                 一 同
感 謝 祈り              当 番
頌 栄 29 (4月) 天のみ民も     一 同
派遣・祝祷               牧 師
後 奏                 奏楽者
報 告                 司会者

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《本日の説教要旨》
 今日は労働聖日です。今日の礼拝の為の聖書の箇所はヨハネ6:22~40です。イエス様は「朽ちる食べ物のためではなく、いつまでもなくならないで、永遠の命に至る食べ物のために働きなさい」と言われました。6:1~15に5000人の給食の奇跡が記されています。春は一番食料の備蓄が無くなって飢えが人々を苦しめる時でした。当時は農業技術の未発達で、少しの天候不順でも飢饉に繋がり、ローマの支配下で日常的に飢えていました。

 春は飢える時という現実は昔も今も変わりませんスーダンでは食糧危機から武力紛争に発展しました。ことの起こりはコロナで260%の物価高騰がありましたがクーデターが起こり、ロシアがウクライナの穀物を輸出させなかったことからアフリカ全体で食糧危機が起こり、民衆が抗議デモを行いバシール元大統領を支持する予備軍が武力闘争を始めて混乱が生じました。昨年、世界の人口は80億人になったそうです。そして2050年には国連経済社会局人口部の予測では約100億人に達すると言われています。食糧問題とエネルギー問題がさらに大きな課題となります。

 1997年5月に新潟で北朝鮮の子どもたちを餓死から救い出すために新潟NGO人道支援連絡会を設立し、全国の教会やキリスト教学校からお米や支援金を集め、2回に渡って支援米を携えて北朝鮮に行きました。一番嬉しかったのは新潟の農家の人々が政府の休耕田補助金を断って、休耕田だったところで支援米を生産して寄付してくださり、農家の人々が「農業をしていて良かった。人の命を助けることが出来た」と喜んで下さったことです。

 イエス様が「神のパンは天から降って来て、世に命を与える」(35節)と言われた「命」もゾーエーンで質的な命です。先日BSプレミアムで「ちょっと今から仕事やめてくる」という映画がありました。ダメ人間だと思われたくないと上司のパワハラに耐えて頑張っていた人が収入はなくても貧しい国の子供達を笑顔にする仕事をしようと海外に行く決心して気持ちが晴れやかになったという話でした。「仕事」とは「つかえること」、「働く」は「傍の人を楽にする」こととも聞こえますが、ギリシャ語ではエルガゾーマイで「成し遂げる」「起こす」という意味です。イエス様も食べるために働くのが一生だと誰もが考えた時代に、自分の腹を満たす為ではなく飢えている人の腹を満たし、他の人が楽になる為に何事かをするのが永遠の命に至る働きだと言われたのではないでしょうか。