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《本日の説教要旨》

 元旦の午後、皆さんも突然足元が揺れて驚かれたと思います。石川県で73人の方が亡くなる大きくてしつこい地震でした。2日の午後4時半過ぎには突然TVが羽田空港で発生したJALと海上保安庁の飛行機の衝突事故を中継してTV画面にくぎ付けになりました。事故原因は何であったのか調査中だそうですが、新年早々の大事件で今年は何が起こるか分からないと考えてしまいました。人生は「一寸先は闇」で何が起こるか分からない世界だと肝に銘じて生きなければなりません。しかし、「一歩先は光」で神様は闇から光を導き出して私達を新しい生き方へと導いてくださるお方です。

今朝の聖書の箇所にはイエス様の少年時代の貴重な記録が記されています。 当時、過ぎ越し祭には多くの人が来て、ヨセフとマリアは少年イエスを見失い、神殿の境内で学者たちと話しているイエスを見つけて、「心配して捜していたのですよ」と𠮟った。すると「どうしてわたしを捜したのですか。わたしが父の家にいるのを知らなかったのですか」と言われた。この記録の中に4回「捜す」ゼーテオーが使われています。「捜し求める」「尋ねる」「要求する」「求める」という意味です。イエス様は「求めなさい。そうすれば、与えられる。探しなさい、そうすれば、見つかる」と言われたとマタイ7:7に記されています。

吉野源三郎著「君たちはどう生きるか」はコペル君という少年が主人公です。デパートの屋上から下を見ると、自動車がカブト虫の行列の様に大急ぎで走っているように見えました。自分も人々の行列の中を歩いている時があるが、その時に誰かが自分の事を見ているかも知れないと気が付きました。自分は全体の中の一部なんだと気が付いて、叔父さんから「コペルニクス的な発想の展開だ」と褒められて、それからは「コペル君」という渾名が付けられ、日常生活の中で自分中心に考えるのではなく、他の人々との関係の中で自分の生き方を考えるようになったという話です。

私は何か不都合な事件が起きるとすぐに「神様は何をしているんだ」と考えてしまいます。その時、「あなたは?」と他の人や神様から問われ、一緒に解決の為に力を合わせることが求められています。それが「神様が神の家におられる」という意味です。神様は私達が共に考え助け合って生きる世界に生かしておられます。人生は「一寸先は闇」ですが、「一歩先は光」です。何故なら神様は我々が闇から光を引き出すように働きかけておられ、闇の中に光の材料を備えておられるからです。新しい1年は不安でなく、解決を期待されている課題が沢山あると感じて闇から光を引き出す研究や活動を始めましょう。