平和の祈り 横山順一牧師
恵みと慈愛に満ちる天の神さま、今日も愛する友とみ前に招いて下さり、心から感謝します。
神さま、暑い夏の日々を守られて過ごしています。七十二年前の夏、戦争が終わりました。負けたのに、新しい道のりが始まりました。二度と戦争をしないと決意し、自由へ向かって歩みだしました。
今、またその自由が縛られ、危うい道が始まろうとしています。長崎市長は、核の傘下に留まる限り、と平和宣言で語りました。その通りです。しかし核兵器だけではないのです。私たちが平和を求めて「抑止力」という名の武力に頼る限り、真の平和はもたらされません。
昨日は沖縄でオスプレイに反対し、辺野古基地移設に反対する県民集会が開かれました。四万五千人もの人たちが集まりました。この集会に連帯するデモが東京・京都・神戸で持たれました。地元神戸では百名が参加しました。小さな集まりです。そこに落差を感じます。でもそこからの想像力が大切です。
神さま、あの時あんなに反省したはずだったのに、抑止力という言葉が大手をふるっています。例えば基地がある限り、そこは攻撃目標になるのです。抑止力にはならないのです。それこそが現実です。その現実をしっかり見据えて、あなたが望まれる本当の平和が来るまで、私たちは平和を求める小さな歩みを重ねて行きます。
神さま、世界は私たちだけのものではありません。平和を願いながら、空しい死を遂げた人々、祈りを託しながら先に召された人々がいます。今私たちが心に思い浮かべる多くの友がいます。もちろん、まだ見ぬこれからの人々もいます。その一人ひとりの思いに心を合わせ、戦いのない世界を目指したいと思うのです。良い兵器、正しい戦いはありません。一方、命はみんな大切です。だから武器を絶ち、捨てる決意を持たねばならないのです。その決意、覚悟を持つところからしか、本当の平和は始まらないのです。その地平へ立つことができるよう、後押しして下さい。例えどんな小さなことからでも良い、私たちを平和の器としてお用い下さい。
神さま、今日から信徒の奨励による礼拝を三週間守ります。きょうはそのトップバッターに若い友が立てられました。感謝します。どうかこの若い友を励まし、祝福して下さい。備えている後二人の友も、同じように祝福して下さい。私たちの信仰は一人ひとりの歩みの中に建てられて行きます。そこから次への広がりも与えられます。東神戸教会に爽やかな風を吹き込んで下さるようお願いします。
神さま、なお厳しい暑さが続くことでしょう。皆の健康をお守り下さい。今週金曜からCSの余島キャンプが行われます。良いキャンプとなりますように。また今、お盆の休みでそれぞれの時を過ごしている友をリフレッシュして下さい。釜ヶ崎では夏祭りが開かれています。この時休みなく働いている友も顧みて下さい。
暦の上では立秋を過ぎました。暑さのただ中で、少しずつ秋に向かっています。私たちの歩みが整えられますように。今日初めて出席した友をお導き下さい。
これらの祈りと願い、私たちの救い主イエス・キリストのみ名を通して、み前にお捧げ致します。