まず、私の自己紹介をさせて頂きます。
私は0歳の頃から東神戸教会で育ってきました。今年短期大学を卒業し、今はI幼稚園で4歳のクラスを担任させて頂いています。
私が今日お話することになったのは、12月24日に洗礼を受けたことがきっかけです。先程お話したように0歳の頃から東神戸教会にお母さんと毎週日曜日に礼拝のお話を聞きに行っていました。小さい頃は「ももちゃん」と声をかけて下さったり、遊んでくれたり、川上盾牧師が怖くて泣いていたのを、今でも覚えています。
小学校に上がると友達を誘って教会に行ったり、夏にはキャンプがあったり、教会に行くことが自分の中で楽しみになっていました。中学になると部活で忙しかったり、高校になると思春期からか教会から遠ざかり行かなくなってしまいました。
高校で進路を決める時私は、フルートを習っていたので音楽大学に行くか、子どもが大好きなので保育の大学に行くか迷っていました。でも、お母さんの「子どもと関わりながら音楽の素晴らしさも伝えていったらいいんじゃない?」の一言で、私は短期大学の保育科を受ける決意ができました。
短期大学の2年間は本当に早く、幼稚園・保育園・施設実習や授業、遊び、バイトと目まぐるしい毎日でした。
そしてあっという間に進路選択の時期がやってきました。私の周りの友達は段々と決まっていき、正直心の中で焦りがありました。私は教育という目で子どもと関わっていきたかったので、幼稚園で探していましたが、求人も多くどこの園がいいのかもさっぱりわかりませんでした。
そんな中、授業中にふらっと求人室に寄ると、大学のM先生が部屋に入ってこられ、相談をしました。すると「荻田さんはI幼稚園に是非行って欲しい」と言われ、I幼稚園の教育方針、園の雰囲気はどんな感じだろうと興味が湧き、いろんな先生に園の魅力を聞いて回りました。
1つは小規模であること、2つ目はキリスト教であることに私は惹かれました。そして11月に試験を受け、I幼稚園への就職が決まりました。
決まるまで、私は全く教会に通っていなかったのですが、教会に毎週行こうと思い、CSのピアノも弾くようになりました。いつものように教会に行くと、横山先生に「クリスマスに洗礼を受けませんか?」と言われました。
正直言われた時は驚き、キリスト教の幼稚園には就職するけれど、洗礼を受けるべきなのかと、本当に悩みました。
一旦私は、洗礼を受けないという選択をしました。そんな時に、短期大学の火曜日の礼拝で、同い年のクリスチャンのクラスメイトが奨励をしたお話を聞きました。
その時のお祈りの大切さ、子どもとの関わりの中で自分自身が変わることなど、私の中で洗礼を受けることの重要さ重さを改めて感じました。
I幼稚園で就職する上で、自信がないまま子どもたちに向かって、お話やお祈りを胸を張ってできるのかと思いました。
その時に、自分の中でただの自信にしか繋がらないとは思いましたが、洗礼を受けることを決意しました。
そして私は12月24日にこの東神戸教会で洗礼を受けました。
洗礼を受けたり、M先生や短期大学のいろんな先生方、東神戸教会の方々からのお祝いのお言葉を頂き、段々と自分はクリスチャンの道を踏み出したんだという実感が湧いてきたように思います。
私は現在4歳の担任をしています。皆さんに驚かれるのが、子どもが5人しかいないことです。最初は学生が恋しく、仕事が楽しいとは思えず、子ども達ともすぐには馴染めない自分がいました。でも段々と過ごしていくうちに、子ども達と過ごす毎日が楽しいと感じ、朝「おはよう荻田先生」と来てくれる子ども達が本当に我が子のようで楽しい毎日へと変わりました。
確かに何度も子どもに対しての怒り方や言葉のかけ方、私の行動など失敗や反省をするところはたくさんあります。でも次からは気をつけようという学びに繋がったり、今日の目標を達成できて子ども達にとってより良いものとなった、というプラスな考え方も自分の中でできるようになりました。
また毎週日曜日にCSと同じように子ども達にお話をして、神戸教会で大人の礼拝を受けています。
そこで出会った神戸教会の方々は本当に優しく、8月もキャンプがあり、子ども達・教会の方々と、とても充実したキャンプ生活を送ることができました。
私はこれまで、たった20年間の中でたくさんの人と出会ってきました。
家族や友達、学校の先生、アルバイトでできた仲間、教会の方々、職場の方、子ども達本当にたくさんです。
もしお母さんがクリスチャンでなければ、東神戸教会には来ていませんから、東神戸教会の方々と出会うこともありませんでした。
もしお母さんが幼稚園の先生でなければ、幼稚園の先生になることもなかったかもしれません。
もし私が東神戸教会に通っていなければ、キリスト教であるI幼稚園に勤める決意もなかったと思います。
もしI幼稚園に勤めることがなければ、東神戸教会にも通っていなければ、洗礼を受けるという決意もできませんでした。
もし、もし、といったような私の今までの生き方が、全て神様のお導きのような気がしています。
聖書では隣人を自分のように愛しなさいという言葉があります。私はこの聖書の箇所が大好きです。
私が今充実して子ども達と過ごせているのも、私が今まで出会ってきた一人一人の方々との繋がりがあってこそだと私は感じています。
私が幼稚園の先生になった今子ども達5人に伝えたいことは、5人という少ない人数で過ごす中でも、一人一人をお互いに大切にし愛して欲しいということです。
また、子どもは本当に個性豊かで、一人一人とても素敵なところがあり、毎日色んな発見があります。金子みすゞさんの「みんな違ってみんないい」というように、一人一人のいいところを子ども達自身で認めていって欲しいと思っています。
そんな一人一人の繋がりを大切に、これからもI幼稚園と神戸教会とで礼拝を守りながら、題名の通り『神と子どもそれから私』で楽しく充実した毎日を過ごしていけたらいいなと思います。
改めて、私は東神戸教会が大好きです。東神戸教会に来ると今でも変わらず「ももちゃん」と言ってくれる温かい方々がいるからこそ、本当に家族のように思います。家族のような東神戸教会で過ごしてきた日々を大切に、これからも毎日頑張っていきたいと思います。
お祈りします。
天にいらっしゃる神様。今日もこうして新しい朝を頂き、東神戸教会で奨励をする機会を頂き、本当に感謝いたします。
隣人を愛しなさいというように私自身、東神戸教会の方々、世界の人々が皆助け合い、一人一人を愛する気持ちを大切に、これからも過ごすことができますように、あなたがお導きください。
そして健康で充実した毎日を送ることができますよう、神様お守りください。
このお祈りを、主イエスキリストの御名によって御前にお捧げいたします。