東神戸教会からのメッセージ

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20170611　『　一人の百歩より、百人の一歩　』　マルコによる福音書　12：29～31

「おたすけこびとのにちようび」という絵本を読みます。知っているお友だちもいると思います。なかがわちひろさんが文章、コヨセジュンジさんが絵を描いている人気シリーズで、これは最新の第六弾です。

はい、いかがだったでしょう？おたすけこびとは今回はひっくり返ったカメさんを助けましたが、いろんなところへ出かけていろんなことを助ける人たちなんです。小さいので、いつもみんなで協力します。それでも足りないことが多いので、クレーン車とかブルドーザーとか、はたらくくるまを使うのです。神さまと一緒に働くことって、こういうことかと思わされて、僕はとても素敵なシリーズだと感じています。

さて、先月5月20日にOHさんがTSさんと結婚しました。4月から来たお友だちは「誰？」でしょう。OHお姉さんは、3月まで東神戸教会のCSのリーダーをしていた人です。今は京都に住んで児童館で仕事しています。牧師と結婚したので教会に住んでいます。

OSさんは来月7月にフィンランドに新婚旅行へ行く予定です。それを聞いて「いいなあ」と思いました。なぜなら、僕もフィンランドに行って見たいと思っていたからです。ついて行く訳には行きませんけどね。

フィンランドについて何か知っている人？多分、一番有名なのは「ムーミン」だと思います。北欧にある国で、面積は日本とほとんど同じ広さです。だけど人口は550万人。550万人と言ったら、ちょうどほぼ兵庫県と一緒です。兵庫県の人だけで日本中に住むとしたら、ずいぶん違うでしょうね。

その他にもサンタクロースの国と呼ばれていますし、世界で最も政治家による汚職の少ない国だとか、世界で最も地方分権が進んでいる国だとか評価されています。大学進学率は87％で世界2位です。そして大学はすべて国立で無料です。

でも僕がフィンランドがいいなあと思っているのは、教育なんです。フィンランドメソッドと言われる教育システムを導入しています。それは競争をしない勉強法、落ちこぼれを作らない教育法です。自分で考えることを大切にしているけど、みんなで助け合うんです。分かった人が、まだ分かってない人に教えてあげる。そしてできるだけみんなが分かるようにするっていうシステムです。今日、メッセージのタイトルに「一人の百歩より、百人の一歩」と書きました。これが実はフィンランドメソッドの合言葉なのです。

説明は要らないですよね。フィンランドでは、一人だけ百歩歩むのではなくて、百人が一歩を踏み出す、そういう世界を目指しているんです。勉強は競争じゃないということなんです。え～、大丈夫？と思うでしょう。大丈夫みたいですよ。大学進学率が世界で2位なんですよ。凄いですね。

さあ、今日はキリスト教で一番大切な聖書の言葉を読みました。短いので、もう一度読みます。

イエスはお答えになった。「第一の掟は、これである。イスラエルよ、聞け、わたしたちの神である主は、唯一の主である。心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。第二の掟は、これである。隣人を自分のように愛しなさい。この二つにまさる掟はほかにない。」

これは黄金律と呼ばれている言葉です。すごく簡単に言うと、神さまと隣人を大切にしましょう、ということです。これさえ知っていればキリスト教はOKです。

ただし知っているだけでは合格じゃありません。神さまを大切にすること。となり人を大事すること。これを自分の生活の中で実行できたら、合格です。

どうやったら実行できるでしょう。それをみんなにも考えてもらいたいなと思います。例え知っていても実行するのはなかなか難しいのです。でも今日読んだ絵本「おたすけこびとのにちようび」に、ヒントが隠されているように思います。それからフィンランドメソッドの合言葉「一人の百歩より、百人の一歩」の中にもヒントがあると思っています。

分かったと思ったら、みんなに教えて下さい。分からないっていう人は、分かった人に教えてもらいましょう。そうやって教会にこれからも集いましょう。教会も「一人の百歩より、百人の一歩」を目指してます。て言うより、教会こそが、「一人の百歩より、百人の一歩」を目指すところです。

天の神さま、みんなで力を合わせて歩むことができますように。

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